高校入試では一般入試を受けることが当たり前だと思っている人も少なくないと思いますが、実は最近では推薦入試で入学するという生徒も増えています。
ひと昔前までは
スポーツに秀でている
などよっぽどの理由がなければ中学校から推薦を受けることはできなかったのですが
現在は高校側も積極的に推薦入試で生徒を獲得する動きになっているため、推薦入試を受けたいと考えることも難しいことではなくなってきました。
そこで推薦を受けられる生徒はどんな生徒なのか、どんなことに気をつけるべきかについて紹介します。
推薦入試についてメリットやデメリット、私立や公立高校の推薦の違いなどを説明していきますので、
もし今後、子供が高校受験について考える時期になった場合、推薦入試を受けたい、推薦入試も検討したいという人に読んでいただきたいと思います。
推薦入試のハードルは低くなっている
長男が2019年2月に公立高校の推薦入試を受けました。
最初は推薦入試を受ける予定はなかったのですが、受験する高校が一次試験として推薦入試を設けていたため
と親子で話し合い、推薦入試を受けました。
ただ、推薦入試は誰でも受けられるものではありません。ほとんどの中学校では校内推薦をまずはクリアしなければ高校の推薦入試を受けることはできないはずです。
中学校で推薦するのに値する生徒なのかという判断は担任の先生だけではなく、3年に関わる先生の会議で決められます。そして最終的に校長の推薦を受けるという流れです。
うちの子が通っている中学校では推薦する生徒とは
と明記されています。模範になるような態度、行動、成績でなければ推薦しないということですね。
ただ学年の全生徒のうち、たった数人しか推薦してもらえないということはありません。
うちの子の成績は中の下であることが多かったのですが、推薦をもらえることはできました。
たぶん先生や周りの友達に迷惑をかけるような行動は一切したことがありませんし(個人面談では褒められるタイプ)、部活動は運動部で県大会に出場したということもプラスになったかもしれません。
では、実際どんな生徒を学校側は推薦するのかについて紹介していきます。
服装や生活態度、登校状況、学習面など行動全般が真面目であること
これは当たり前といえば当たり前のことですね。
どんなに成績が良くても、部活動などで活躍をしていたとしても、学校での態度や行動が悪ければ推薦してもらうことはできません。
推薦を受けたいと考えるのであれば、最低限以下のことは気をつけながら学校生活を送りましょう。
- 遅刻&無断欠席をしない
- 授業中や休み時間に先生や周りの生徒に迷惑になるような態度、行動をしない
- 学校外で問題行動を起こさない
- 先生に対して暴言を吐かない
志望動機が明確、将来の目標を持っている
推薦をしてほしいということは、希望する学校にどうしても行きたいと強く思っているという風に学校側は考えます。
けっして「できるだけ早く合格してあとは遊びたい」などと考えている生徒は推薦はしません。
その高校にどうしても行きたいんだという意思を確認するために、学校側は志望動機を確認します。
志望動機を持っているということは、その先になりたい自分がいるということでもあります。高校となると義務教育ではないので、将来のために勉強するという目標があって入学を希望するからです。
なので学校側に
- どうしてその高校に行きたいのか
- 将来どんな自分になりたいと思っているのか
の説明を求められることを自覚して考えておきましょう。
志望校の学力に見合っている
高校ごとに偏差値などを用いて、ある程度どのぐらいの学力が必要なのかということが決められています。
わが子の成績については定期考査や実力テストなどで把握することはできますが、その成績が志望する高校のレベルに見合っているのかということは確認しておかなければいけません。
もしかけ離れた成績である場合には、学校内で推薦をもらえることは出来ないです。
合格後、必ず入学し卒業まで努力し続ける
推薦入試の場合は一般入試の合格発表があるまで、内定という形になります。
内定であるので絶対にその高校に行かなければいけないということもないのですが、中学校としても高校としても推薦した生徒が入学するというのは決定事項となっています。
「推薦入試で合格して内定もらったけど、他の学校にやっぱり行きたいな〜」というのはご法度です。
推薦してもらった場合には、志望した学校に絶対に入学し、卒業をするという目標を達成しなければいけないと思っておいた方がいいです。
各高等学校の推薦基準を満たしている
高校の各学校では、それぞれ推薦入試を受ける生徒に対して基準を提示しています。
だいたいは先ほどの「内定した高校へ必ず入学する」ということを確約するなどが多いですが、そのほかにも、中学校での成績やスポーツの場合はどこまでの大会に出場したのかなど具体的な評価を求められる場合があるので事前に希望する学校の推薦基準を確認しておきましょう。
合格内定後も真面目に学校生活を送れる
推薦を受けたということは、「この生徒はそちらの学校に進んでも模範的な生徒になることを確約します」と言ってもらえているというようなことです。
なので、推薦を受ける際の中学校での態度や行動を、そのまま高校でも継続をしなければいけません。
途中で退学する、もしくは高校に迷惑がかかるような事件を起こすなどはもってのほかで、推薦をした中学校にも問われる可能性が大です。
そうなると後輩たちは推薦入試を受けられなくなる場合が考えられるので、ぜひ高校でも模範的な生活態度、学力を続けるようにしましょう。
推薦される生徒のタイプ
推薦入試は生徒全員が受けられるわけではありません。
推薦を受けることを希望したとしても、中学校の方から推薦をするに値しないと言われることも十分あります。
推薦入試を受けたいと思っているのであれば、次に紹介する中のいずれかに該当するような学校生活を送りましょう。
学力推薦
志望校に十分に見合った学力であることが評価される生徒です。
決してオール5や、全教科満点でないと推薦を受けられないというわけではないのですが、ある程度高い水準で中学校3年間勉学をがんばっていた生徒が推薦してもらえます。
部活動推薦
部活動などで活躍し、高校に行っても同じ部活動に入部し活躍されることが期待される生徒が推薦を受けられます。
特にスポーツの場合は個人でもチームでも、どこまでの段階の大会まで出場しどのような成績だったのかということが問われます。
また部活動顧問からの推薦文も必要となるので、部活動をがんばるだけではなく他の生徒に対して模範となるような態度、行動で活動しているということが重要です。
生徒会推薦
生徒会長や副会長などを経験しており、高校に入学した後も引き続き生徒会活動に積極的に関わる生徒を推薦するということです。
推薦入試を受けたいということで生徒会に入るという生徒もいるとは思いますが、そのような動機で生徒会活動をやっていたとしても先生方に評価してもらえるような態度・活動を行っていなければ推薦してもらうことはできません。
ボランティア推薦
校内や校外で行われているボランティアではなく、特別な団体(NPO団体など)に入って活躍しており、尚且つなんらかの活動で表彰されたことがあるなど実績がある場合にも推薦を受けることがあります。
学校でも夏休みなど長期休暇の際にボランティアを募集していることもありますので、ボランティア活動で推薦を受けたいという場合にはなるべく早い時期から活動を開始しておきましょう。
学校外の活動(スポーツ・文化活動)で活躍している
中学校内にある部活動とは別にスポーツ関連のクラブチームや、音楽&絵画&書道などで活躍している場合には、その活動を評価してもらって推薦をもらえます。
部活動には入っていなかったとしても、入学後に活動している外部クラブのことなどを学校側に伝えておけば表彰された実績などを評価してもらうことができます。
特徴のある個性を持っている
これは別に芸人のようなおもしろいことをやる生徒ということではなく(笑)
たとえば各検定試験で上位の級を取得していたり、難関の資格を取得している場合などに評価してもらい推薦を受けることができます。
ただし学校ごとによってどのような内容が認められるのかはわからないので、事前に確認しておく必要があります。
推薦入試を受けたい場合は中学入学直後から意識する
うちの次男は2019年に公立中学校入学なのですが、その入学説明会ですでに推薦入試を希望する生徒についての説明がありました。
中学校側としても推薦を受けたいという生徒は模範的な態度や行動をしておく必要があるということを明示しているため、推薦を受けたい生徒は学校生活を真面目に送るであろうし、推薦できる生徒が多いということは学校としての評価も上がります。
このことはどの学校でも一緒なので、ぜひ高校受験は推薦入試を受けたいという場合はそれぞれの項目をチェックして
推薦してもらうためにはどのような行動、態度をしていればいいのか
を意識しながら、中学校生活を送りましょう。