今回、小幡和輝さん(@nagomiobata)の企画に参加し、著書『学校は行かなくてもいい』を読んでの感想を書かせていただくことになりました。
7月10日から1ヶ月かけて47都道府県を回りました。
全国各地で座談会を行い、約1000人の方とじっくりお話しました。
いよいよあと1週間。8月18日、全国100ヶ所で居場所を作ります。
今日の22時から全国行脚の感想も交えて、メッセージを配信します。 #不登校は不幸じゃないhttps://t.co/r7G3Tlm6br pic.twitter.com/p9AzSSmmM1
— 小幡和輝@祝!著書2万部???? (@nagomiobata) August 11, 2019
「不登校」について知りたかった
この企画に参加した理由は「不登校の子どもたち」が遠い存在ではなく、どのような感じなのか知りたかったからです。
本を開いてみるまで「専門的な内容なのかな〜」と思っていたのですが、途中マンガの部分もありますし小幡さんの自然な語り口でとても読みやすく頭にすっと入ってきます。
私には子供が4人いて、末っ子をのぞいて全員それぞれ学校生活を送っているところなのですが、誰もこれまで不登校になったことはありません。

今日は学校に行きたくないな〜
と言ってくることが全くなかったわけではないのですが、

不登校になるかも・・
と思ったことは一度もありません。
ですが、もしこの先わが子が不登校になった時に親としてはどのようなことを考え、行動すればいいのか。その答えを本書で知ることができました。
もし、うちの子が「学校に行きたくない」と言い出しても「学校に行かなくてもいいよ」と言えるかなと思います。
不登校の子は珍しくない状況
うちの子達は誰も不登校ではないのですが、うちの子たちが通う学校では不登校の子は何人もいますし、クラスにも1、2人は必ずいるそうです(時期によって変わるらしいので)なので、親よりも子どもたちの方が「不登校に慣れている」状況です。
小幡さんは本書の中で、
年間30日未満の欠席にかかわらず「学校に行きたくない」という思いを持っている人を実質「不登校」と定義する
と書かれていますが、「本当は学校に行きたくないけど無理して行っている」状況の子の数は計り知れないとも言えます。
結局のところ、何が正解かなんて答えはなくて、ひとつだけ言えるとすれば、とにかく大人にできることは、「選択肢を出してあげること」だと思うんです。
親の立場からすると、学校に行ってそれなりに勉強して、進学をしながら将来の道を順調に進んで欲しいと思ってしまい、ついつい親の方で勝手に一本道を作ってしまいがちです。
そうならないように気をつけてはいるのですが「選択肢を出す」というのは、親の方も努力が必要だと思います。
子どもがどんなものに興味があるのかを理解して(そのためにはコミュニケーションが重要)それを生かした学校や仕事がないかを探して子どもにプレゼンする。
そこまでしたのに子どもに受け入れられない可能性も十分あるので親としては大変なところもあるのですが・・・
学校に行きたくないと言われても大丈夫
でも無理やり「学校は行くべき」と行って家から追い出すよりも、時間がかかってもいいから親子で話をしながら色々な道を探っていく方がよっぽどいいよねと思いました。
今の時代はネットで気軽に友達とつながることはできるので、学校に行かないからといって友達との縁が切れることはありません。それよりも学校の先生と生徒、親子といった関係をどうしていけば良いのかというほうが大変です。
学校の先生もいろいろで子どもたちの声に柔軟に応えてくれる先生もいれば、全く子どもの声には耳を傾けず教師としての言葉だけをぶつけてくるような先生もいます。
そこは子どもだけでなくて親も十分に理解しておかないと、先生の話を鵜呑みにしていたら子どもの気持ちはどんどん離れていってしまいます。そうならないように先生とも出来るだけコミュニケーションが取りやすいような関係を作るのも大事ですし、先生の人間性を知っておくことも重要です。
小幡さんの本を読んでいたら本当に「子どもが不登校になったとしても深刻に悩むことはないんだな」と思います。
学校に行けなかったとしても勉強はできますし、仕事だってできます。
そのように親も思っていたら子どもも安心して本音を話してくれるんじゃないかなと思えました。

もし子どもさんが「学校に行かない」「行きたくないと言う」状況であればぜひ、まずは親御さんが読んでみて、そのあと子どもさんにも読んでもらうと、今後どうしていくのか穏やかに話し合いができるのではないかと思うので、ぜひ読んでみてください。